Contents

飛行機キャンセルで学ぶ『悪いことの中から良いものを探す』マインド:42.195kmと同じロジック

予期しない不運が、3つ連続した

昨日、ひどい出張になった。

朝6:00 - 飛行機キャンセルの通知
午前9:00 - 代わりの便は12時間後
午後3:00 - ホテルがオーバーブッキング
午後5:00 - 代替ホテルは駅から30分
夜7:00 - 帰路の電車も遅延 + 乗り遅れ

一見すると「最悪の出張」に見えます。

しかし、マラソンランナーとしての経験が、この状況を完全に変えた。


マラソンで学ぶ『悪いことの中から良いものを探す』

マラソンは、予期しない問題の連続です:

計画:
「今日のペースは 5:30/km で安定走」

現実:
- 5km 地点:左ひざに違和感
- 15km 地点:気温が想定より 5℃ 高い
- 25km 地点:補給食が足りない
- 35km 地点:メンタルが落ちかけている

計画通りに走ることはほぼ不可能。

重要なのは、「予期しない問題が起きたときに、その中から『良いもの』を見つけるマインドセット」 です。

例 1:ひざの違和感が起きたとき

❌ ネガティブな解釈:
「ひざが痛い。このままだと完走できないかもしれない」
→ メンタルが落ちる
→ ペースが乱れる
→ 実際に悪化する

✅ ポジティブな解釈:
「ひざに違和感が出た。これは『今のペースが 5:30/km では速すぎる』というシグナルだ」
→ ペースを 5:45/km に調整
→ メンタルが安定
→ 完走できる

同じ「ひざの違和感」という事象ですが、解釈が変わると、結果が変わるのです。

例 2:気温が高いとき

❌ ネガティブな解釈:
「気温が高すぎる。体力が消耗する。最後まで持つかな」
→ 不安が増幅
→ 脱水加速

✅ ポジティブな解釈:
「気温が高い = 給水タイミングを短縮すべきシグナル」
「気温が高い = 他のランナーも同じ条件。これは相対的に自分の判断力を示すチャンス」
→ 冷静に対応
→ 脱水を防ぐ

飛行機キャンセルの中から『良いもの』を探す

昨日の飛行機キャンセルを、マラソンランナーのマインドセットで解釈すると:

❌ ビジネスパーソン的解釈

「飛行機がキャンセルされた」
→ スケジュールが崩れた
→ 重要な会議が延期になった
→ 損失が発生した
→ 最悪の状況

✅ マラソンランナー的解釈

「飛行機がキャンセルされた」

シグナル1:移動計画の脆弱性
→ 次回から 1 便前の飛行機を取ろう

シグナル2:予期しない時間が生まれた
→ これは『朝ランができるチャンス』
→ HRV データを整理する時間が得られた

シグナル3:チームへの連絡
→ 誠実に状況を報告した結果、チームの信頼が増加
→ 「出張中にもトラブル対応できる CEO」というイメージが定着

シグナル4:メンタルの強化
→ 予期しないトラブルで、自分の判断力を試す機会
→ 冷静さを保つ練習になった

同じ『飛行機キャンセル』という事象ですが、解釈が変わると、価値が変わるのです。


マラソンとビジネスの『悪いことへの向き合い方』

共通点 1:計画は常に崩れる

マラソン:
「今日は 20km を 1 時間 50 分で走ろう」
→ 実際には、気温、体調、路面の状態など、複数の要因で崩れる

ビジネス:
「今月の売上目標は $500K」
→ 実際には、顧客の都合、市場環境、内部リソースなど、複数の要因で変動

計画が崩れることは「失敗」ではなく、「当たり前」です。

共通点 2:重要なのは『その後の判断』

マラソン:
ペースが落ちた → 完走を目指すか、ペースを上げるか、それとも中止か?
→ その判断が、ゴール到着時刻を決める

ビジネス:
売上が予算の 60% → 下期の営業戦略を変更するか、既存客に集中するか?
→ その判断が、通期の成果を決める

問題が起きたときの「判断の質」が、最終的な結果を大きく左右します。

共通点 3:ポジティブなマインドセットが、パフォーマンスを変える

マラソン:
「ひざが痛い = 完走できない」と思う人 → 本当に完走できない
「ひざが痛い = ペース調整のシグナル」と思う人 → 完走できる

ビジネス:
「売上が 60% = 失敗」と思う CEO → 焦りで判断が歪む
「売上が 60% = 次の戦略を見直すチャンス」と思う CEO → 冷静に対応できる

同じ状況でも、マインドセットが変わると、現実が変わるのです。


飛行機キャンセルから学ぶ『4つの対応スキル』

スキル 1:即座に『良いもの』を見つける

飛行機がキャンセルされた その瞬間 に:

「この 12 時間、何ができるだろうか?」

例:
- 朝ランをする(普通は出張先でできない)
- 重要なメール返信をする
- チームメンバーの声を聞く
- 新しい営業戦略を考える

時間が生まれたことに気づく。 これが、マインドセットの差です。

スキル 2:チームへの『正直な報告』

飛行機キャンセルをチームに報告するとき:

❌ 「申し訳ありません、飛行機がキャンセルになりました」
→ チームが不安になる

✅ 「飛行機がキャンセルになりましたが、
   この 12 時間で以下の 3 つを完了します:
   1. [重要項目]
   2. [重要項目]
   3. [重要項目]」
→ チームが安心する

悪い状況を、『行動計画』に変える スキル。

スキル 3:『予期しない問題』を『次のシグナル』に変える

飛行機キャンセル
→ 「移動計画の脆弱性があった」というシグナル
→ 次の出張では「1 便前の便を予約する」という改善

ホテルオーバーブッキング
→ 「出張管理システムの連携不足」というシグナル
→ 出発 48 時間前にホテル確認を追加

電車遅延
→ 「帰路の時間計算に余裕がなかった」というシグナル
→ 帰路は前日夜に変更する

問題の中から「改善のきっかけ」を見つけるスキル。

スキル 4:『メンタルの強化』として経験する

予期しない問題が起きた
→ その中で、自分の判断力を試すチャンス
→ 冷静さを保つ練習になった
→ 「自分は、予期しないトラブルにも対応できる」という自信が増える

経験が、判断力を鍛える。


経営層が『飛行機キャンセル』から学ぶべきこと

教訓 1:完璧な計画は、最初から存在しない

マラソンでもビジネスでも:

計画 = 単なる『最初の仮説』
現実 = 常に計画を超える
重要 = 『その後の適応力』

完璧さを求めるのではなく、適応力を磨く ことが大切です。

教訓 2:『悪いこと』は、『学びのチャンス』

飛行機キャンセルが起きなければ、
「移動計画の脆弱性」に気づかなかった。

ひざの痛みがなければ、
「ペース調整の重要性」に気づかなかった。

問題がない状況では、学べないことがあります。

教訓 3:チーム信頼度は『トラブル対応』で決まる

順調なときの CEO = 誰でもできる
トラブル時の CEO = その人の本当の価値が出る

飛行機キャンセルのときに、どう対応したか?
→ その対応が、チームの信頼を決める

実装ガイド:『良いもの探しマインド』を日常に組み込む

Week 1:認識

[ ] 過去 1 週間に起きた『予期しないトラブル』を 3 つ書き出す
[ ] 各トラブルの中から『良かった点』を 1 つ見つける
[ ] 「このマインドセットで得られたこと」を言語化

Week 2:実践

[ ] 朝ランニング時に『昨日のトラブル』を思い出す
[ ] 走りながら「その中から学べることは何か」と問い続ける
[ ] チームとの会話で「前向きな解釈」を共有する

Week 3:定着

[ ] トラブルが起きたその瞬間に『良いもの』を見つける習慣
[ ] メンタル的な『レジリエンス』が強化されたことを実感
[ ] チーム全体に『ポジティブな適応力』が広がる

42.195km と同じロジック

飛行機キャンセルも、マラソンも、ビジネスも、同じロジックで成功します:

計画が崩れるのは当たり前
→ 重要なのは『その後の判断』
→ その判断を『ポジティブなマインドセット』で下す
→ 結果として『最終的な成果』が変わる

マラソンで 42.195km を完走できる人は、必ずこのマインドセットを持っています。

だからこそ、経営判断層にとって、マラソン体験は 単なる健康趣味ではなく、判断力を鍛える『ビジネス訓練』 になるのです。


まとめ:『良いもの探し』が判断力を決める

飛行機キャンセルは確かに悪い事象です。

しかし、その中からどんな『良いもの』を見つけるか が、

あなたの判断力、チームの信頼度、最終的な成果を決めるのです。

42.195km を走り切るランナーは、この『良いもの探し』を無意識に実践しています。

だからこそ、マラソンで鍛えられた判断力が、ビジネスの現場で光るのです。


関連記事